収益と収入はどう違うか?
収益と収入は必ずしも一致しません。収益とは、企業の営業活動の結果生み出された成果であり、増資その他資本取引以外の取引によって資本を増加させる原因となる事実のことです。本業の主目的である販売・役務・サービス等による収益は売上高のことです。
また、主に投資活動や財務活動による本業以外の収益は営業外収益となります。
一方で、収入とは、収益とは異なり、現金などの貨幣の受け取りのことを指します。
収益は現金などの受け取りとは関係なく、販売などにより収益が実現したと認識されたときに収益となります。
このように、収益と収入は現金などの貨幣の受け取りを指すか、指さないかという部分で違いがあります。
そのため、収益が上がっていても、収入が少ないため、会社の経営に影響が出てしまうという事態も考えられます。
例えば、売掛金などの貨幣として回収できていない収益が多数であり、収入が少ない場合だと、手元のキャッシュが不足してしまい、黒字倒産という事態が起こることがあります。このような事態が起こらないようにするため、収益と収入をしっかりと区分して理解し、把握していく必要があります。
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