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財務キャッシュフローがマイナスの時に確認すべきこととは

財務キャッシュフローは、資金繰りの健全性を示す重要な指標です。

しかし、マイナスが必ずしも悪いわけではなく、状況に応じた適切な対応が必要です。

今回は、財務キャッシュフローがマイナスになった際に確認すべきポイントを解説します。

 

財務キャッシュフローとは?

財務キャッシュフローは、企業の資金調達や返済の動きを示す指標です。

借入金や株式発行による資金調達、返済や配当金支払いなどが含まれます。

このデータを分析することで、企業がどのように資金を動かしているかを把握できます。

 

財務キャッシュフローがマイナスになる理由

財務キャッシュフローがマイナスになる理由には、借入金返済や配当金支払いの増加、成長段階にある企業が積極的に投資を行う場合があります。

業績が悪化した際に資金調達が必要となり、一時的にマイナスになることは珍しくありません。

 

財務キャッシュフローがマイナスでも問題がない場合とは?

財務キャッシュフローがマイナスであっても、必ずしも危機的状況ではありません。

たとえば、業績が好調で、設備投資や市場拡大を目的とした資金流出が計画的に行われている場合です。

また、手元資金や営業キャッシュフローが十分にプラスであれば、大きな問題にはなりません。

 

財務キャッシュフローがマイナスの時に確認すべき3つのポイント

財務キャッシュフローがマイナスの時は以下の3つを確認してください。

 

  • 資金繰りの安定性
  • 営業キャッシュフローや投資キャッシュフローとのバランス
  • 過去のキャッシュフロー推移の分析

 

それぞれ解説します。

 

資金繰りの安定性

短期的な支払い能力を確認し、手元に十分な現金があるかを把握することが重要です。

 

営業キャッシュフローや投資キャッシュフローとのバランス

営業活動が順調でプラスであれば、事業自体は健全であり、財務キャッシュフローのマイナスが一時的である可能性が高いです。

 

過去のキャッシュフロー推移の分析

過去数年間のデータをもとに、現在のマイナスが一時的か、長期的な問題であるかを見極めてください。

 

財務キャッシュフローがマイナスの場合の対策

長期的なマイナスは、資金繰りの悪化や黒字倒産のリスクを伴います。

これを防ぐためには、以下のような具体策が有効です。

 

  • ファクタリングの活用
  • 資金調達の見直し
  • 税理士事務所への相談

 

ファクタリングの活用

売掛金を早期に現金化し、資金繰りを改善します。

 

資金調達の見直し

利率の低い融資への切り替えや新たな借入を検討します。

 

税理士事務所への相談

キャッシュフロー分析や資金計画を税理士にサポートしてもらうことで、リスクを軽減できます。

 

まとめ

財務キャッシュフローがマイナスになる理由を正しく理解し、適切な対応を取ることで、企業の健全な経営を維持することが可能です。

税理士を活用することで、資金繰りの改善やリスク回避が行えます。

財務キャッシュフローの分析や改善をご検討中の方は、ぜひ久我事務所にご相談ください。

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代表税理士紹介

  • 代表税理士
    久我 晴幸(くが はるゆき)
  • 所属団体
    東京税理士会
  • 経歴

    高等学校卒業後2年間、都内の病院に勤務

    昭和59年3月 病院を退職

    昭和59年4月 専門学校に入学し税理士資格を目指す。

    平成5年5月 東京税理士会 世田谷支部(事務所開設)

    平成6年4月 東京税理士会 渋谷支部に移転とともに独立

  • 業務経歴

    (1)税理士事務所 勤務

     税務会計業務(決算、申告業務ほか)

     不動産税務業務(マンション・アパート経営者に関する税務業務)

    (2)不動産鑑定事務所 勤務

     鑑定・調査業務(不動産の現地実査・法令調査から価格査定)

    (3)コンサルティング会社 勤務

     相続・事業承継の相談及び提案業務

     不動産等の活用相談及び提案業務

事務所概要

名称 久我事務所
所属 東京税理士会
代表者 久我 晴幸(くが はるゆき)
所在地 〒140-0011 東京都品川区東大井4-7-22-304
電話番号 03-6433-3232
対応時間 平日10:00~18:00
定休日 土・日・祝日
  • 国際会計基準IFRSコンソーシアム会員

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