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経理業務のDX化|事前に準備すべきことや導入の流れを解説

経理業務のDX化は、業務効率の向上やミスの削減、人手不足への対応など、さまざまな効果が期待されています。

しかし、導入前の準備が不十分な場合、思うような成果が得られないこともあります。

この記事では、経理業務をDX化する際に事前に整えておくべき内容と、導入までの一般的な流れについてご紹介いたします。

 

経理DXの目的と期待できる効果

経理DXの目的は、従来の手作業をシステムで自動化・効率化し、業務負担を軽減することです。

クラウド会計ソフトなどを活用することで、次のような効果が期待されています。

 

  • 経費精算や請求書処理などの手入力作業の削減
  • 仕訳や集計における人的ミスの低減
  • 業務の進捗状況を可視化し、管理業務の効率化
  • テレワーク環境への対応力向上

 

企業の規模や業種によって得られる効果は異なりますが、多くの企業が生産性の向上を実感されています。

 

経理DXの導入前に行うべき準備

経理業務のDX化においては、導入よりも準備段階の取り組みが成功の鍵を握ります。

以下のポイントを押さえて、スムーズな導入につなげましょう。

 

 業務フローの把握と整理

まずは現在の業務フローを可視化することが重要です。

どのような業務が、誰の手によって、どのツールを使って行われているのかを明確にし、改善すべき箇所を見つけ出します。

 

 業務課題の洗い出し

システム選定を行うにあたり、自社にどのような業務課題があるのか洗い出すことが大切です。

具体的には、「入力作業が多い」「月末に業務が集中する」「承認フローが複雑」など、現在抱えている問題点をリストアップします。

DX化によってどの課題が解決できるのかを見極めることが、システム選定につながります。

 

社内体制の構築

DX化は経理部門だけでなく、他部署との連携も求められる取り組みです。

運用ルールの整備やマニュアル作成、研修の実施など、全社的な対応が必要になります。

 

経理DX導入の進め方

経理業務のDX化は段階的に進めることが一般的です。

以下に代表的な流れをまとめています。

 

1. ツールの選定

Freee、マネーフォワード、弥生会計など、国内でも多くのクラウド会計ソフトが提供されています。

自社の業務内容や課題に合致したツールを選定することが成功への第一歩です。

 

 2. テスト導入と評価

一部の業務や部署でテスト導入を行い、操作性や効果を確認します。

この段階でのフィードバックが、本格導入時のトラブル防止につながります。

 

3. 本格導入と運用体制の構築

社内全体への展開を行いながら、利用マニュアルの整備やヘルプデスク機能の設置など、現場が円滑に運用できる体制を整備します。

 

まとめ

経理DXは業務効率の向上やミス削減、柔軟な働き方の実現に役立ちますが、準備不足により現場が混乱する可能性もあります。

導入にあたっては業務の見直しや体制整備が必要なため、専門知識を持つ税理士事務所に相談し、自社に合った方法で進めることが重要です。

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代表税理士紹介

  • 代表税理士
    久我 晴幸(くが はるゆき)
  • 所属団体
    東京税理士会
  • 経歴

    高等学校卒業後2年間、都内の病院に勤務

    昭和59年3月 病院を退職

    昭和59年4月 専門学校に入学し税理士資格を目指す。

    平成5年5月 東京税理士会 世田谷支部(事務所開設)

    平成6年4月 東京税理士会 渋谷支部に移転とともに独立

  • 業務経歴

    (1)税理士事務所 勤務

     税務会計業務(決算、申告業務ほか)

     不動産税務業務(マンション・アパート経営者に関する税務業務)

    (2)不動産鑑定事務所 勤務

     鑑定・調査業務(不動産の現地実査・法令調査から価格査定)

    (3)コンサルティング会社 勤務

     相続・事業承継の相談及び提案業務

     不動産等の活用相談及び提案業務

事務所概要

名称 久我事務所
所属 東京税理士会
代表者 久我 晴幸(くが はるゆき)
所在地 〒140-0011 東京都品川区東大井4-7-22-304
電話番号 03-6433-3232
対応時間 平日10:00~18:00
定休日 土・日・祝日
  • 国際会計基準IFRSコンソーシアム会員

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