財務諸表のpoint
企業(事業)の財務状態や経営成績は基本のこととして、事業資金がどのように動いているのか、という点を注視してほしいと考えます。
資金を人の体に例えると血液と言われます。
血液が常に流れていなければ生命が失われてしまいます。
同じように事業においては資金が不足してしまうと事業継続ができなくなってしまいます。
売上を上げることは事業継続のために必要なことですが、その売上を得るためにどれだけの費用がかかり、結果としてどれだけ利益が確保できるかということが重要です。
利益が無ければ事業継続は難しくなります。利益は資金の源泉です。いわゆる「売上至上主義」ではいけないということです。
そして、その資金は本来の業務によって確保できなければ事業継続が困難です。
まずはご自身の事業経営がどのような状態であるのかという現状を正しく認識しましょう。
○貸借対照表
期末時点(又は、ある日付時点)における資産・負債等の残高を表します。
当然、[ 資産 > 負債 ]の状態が良いわけですが、経営不振企業はこれが反対になります。
○損益計算書
期首(又はある日付)から期末(又は、ある日付時点)までの期間でどれだけの売上(収益)をあげ、経費(費用)がかかり、その結果の利益又は損失を表します。
営業利益が確保されていることが大切です。利益(黒字経営)は事業継続のための基本です。
○キャッシュフロー計算書
上記期間の現金の増減を表します。
この期間に現金が増えていることがよいわけですが、その増えた(減った)原因を3つの事業活動別に示します。
その3つとは、
① 営業活動 : 企業の本来の事業活動による増減を示します。
[言うまでもなく、この増加が重要です]
② 財務活動 : 資金調達(借入等)やその返済などです。
③ 投資活動 : 設備投資などの資金の動きです。
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